春とヒコーキ土岡哲朗

キング・オブ・コメディの春とヒコーキ土岡哲朗のレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
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自分の才能を信じ続けた男の、喜劇にも見える奇行。

笑いを愛し過ぎ、脚光に執着する男・パプキン。
スターの代役を頼まれる妄想や、女性への自慢が痛すぎる。ことあるごとに母親に注意される幼稚っぷり。勝手に別荘に押しかけて来たときのウザさは尋常じゃない。
自分の世界に入りすぎた変態で、妄想と現実を混同させてしまっているが、ぶっとび過ぎていない。常軌を逸してるけど、凡人ゆえに「ギリギリ」アウトの人。だから厄介。
自分の才能への過信に、多くの人を楽しませたいというまっすぐさも感じる。