このレビューはネタバレを含みます
面白い。40年以上昔の作品とは思えない。
妄想か現実か。構図のトリックは映画の特質を十二分に活かている。映画でこの作品を作った意義を体感させられる。
パプキンの軸にマーシャの軸が付随してくるが、マーシャの怪演も素晴らしい。
見飽きるシーンが無く、結末への渇望がやまない。もっとこの作品を見ていたかった。
結末は一夜の王になったこと
とされているけど、これももしかしたらパプキンの妄想に過ぎないのかなと思ったのは私だけ?
前半で現実と妄想が交差していたのに、後半で現実のみになったのがトリックぽいかなと思ったゆえ。
真実と虚構が降り混ざる作品はこういう考察も出来て楽しいよね。
マイナスなのは2点
・パプキンやマーシャの統失っぷりが見ていて若干辛いこと。
・ジョーカーなどの元の作品になっているため、構図が見慣れた物になってしまったこと。比較してしまうこと。
でも、ほんとにそれくらい。
名作と言う名にふさわしい。見てよかった。
追記
1番好きなシーンはパプキンが観客のパネルに語りかけているシーン
狂気性がワンカットに詰められためちゃくちゃ良いカットだった。