ゆき

キング・オブ・コメディのゆきのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.5
社会を縮図化したようで、目眩と気持ち悪さがくる映画。
これは妄想だと割り切れないのは、描き方が極めて写実的で、驚かせるような演出もショッキングな音楽も使わないからだ。担々とパンプキンを演じるデニーロが心配になるほどに、これはめちゃくちゃ日常だ。
あわせてTV(メディア)を取り巻くものはこういうものだと映画をとおして実感するし、現実そのものすぎて笑えない。

オチに関しても、本当にこうなりましたといえそうだし、彼の妄想のなか…どちらともとらえる余地があるのもまたいい。

スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロのタッグはすごいな。赤字になってもこれをつくってくれてありがとう。
ゆき

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