Yu

キング・オブ・コメディのYuのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
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コメディアンの笑いってよくわからんなぁと、そう思います。
日常で起きるおもしろおかしいことと、コメディアンのおもしろ話って全然違っていて、現実かフィクションかよりももっと今ピンが違うのと、そう思うのです。
”話がうまい”っていうテクニックやスキルは、”野球がうまい”みたいなテクニックやスキルと似ていて、スッゲー不自然で人工的な芸術だと思いませんか!
で、そんな感じで「お笑い」は面白いけどよくわからなんなぁ、とか思ってる自分にとって、外国のコメディなんて異質中の異質。
話はうまいと思うけどHAHAHAHAをナチュラルに出せない人間にとっては、「この人なんか怖い」って感想しか出てこないのであります。
民が憧れるテレビスターっていう感覚がわからないからか、主人公のパプキンを見ても、正直キチガイとしか思えないし、ラストの自己紹介もオナニーなんじゃあないっすかねぇ、と、そう思ってうまく自分の中で消化できないのです。
実はこの『キングオブコメディ』は小学6年生の頃に総合の授業で見せられた作品。
昔印見て象深かったのは別荘に乗り込んで好き勝手する行動力のヤバさだったんだけど、今回時間をあけて見た感想は、「よくわからない」っていうことでした、

で、これは『ジョーカー』を2日目に見に行って、昨日のレイトショーで見直しておもった感想とほぼ一緒で、なんともまぁ自分の成長のなさを感じました〜
とにかく、文化的な側面と時代背景を全く知らずに見ると意図しない方向に受け取ってしまう作品ってたくさんあるわけでそのうちの1つが『キングオブコメディ』なんじゃあないでしょうか、

で、前置きが長くなったけどここからは、その全く意図していない方向に受け取った場合のレビューをしていきますよ!

『キングオブコメディ』
時の人。今でいう所の超有名Youtuberに当たるのかも。そんな人に憧れる、自分の背丈をはかることができない中年男性パプキン。
自分に才能があると信じてやまないパプキンは、いつも自分が時の人になる妄想をしては母親に怒鳴られている!

この妄想シーンはパプキンが臨む理想全てを汲み取った妄想になってるんだけど、自分にとってその理想がサイテーすぎてうわぁ無理。ってなりました!!
大量の他人の目がこちらに向いて面白いからなのか、雰囲気のためだけなのか不明な笑い声を投げつけらるあの光景を自分のものにするのは難しいことだと思うけど、自分は頼まれても絶対やりたくないです、怖すぎ!
で、そんな妄想の中でパプキンは死ぬほど謙遜しまくっているのもキモッ!ってなりました。
ただ、自分のことを高く見積もることによるメリットとデメリットの割合は断然メリットの方が大きいそうでして、しかもそれは人間の本能によりものなんだって!
本能が強すぎた結果パプキンは異常な行動に出るんだけど、胃観戦スキルが足りてないわけだから死ぬほどグダグダ。それでも自分の思い通りになっていると信じる姿を見て、絶対こいつには近づきたくないな!って思いました。
でもでも、誘拐仲間の女の人の演技はめちゃめちゃサイコーだった!縛り上げて顔をブンブン振りながらI love youしてるのを見て、有名人って大変だなぁってなりました、あの、なんといいますか、ストーカーの生み出すエネルギー効率ってどうなってんの!?ってくらいの爆発力がありますよね、
昔付き合ってた人ががタイまで自分を探しに来た時は本気でびびった……。

全く関係ないけど、『ジョーカー』のマレー役でデニーロが出てるのを見て、パプキンの未来みたいだぁと、そう思いました、っていうか、『ジョーカー』がマーティンスコセッシ感を前面に出しすぎて、あまり新鮮味を感じられなかったのは自分だけなのでしょうか、、
その、なんだろう、2回見て2回とも同じような感想を持ったから、いつか納得できたらちゃんとレビューしたいですね〜〜うは〜〜〜
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