みんと

にがい米のみんとのネタバレレビュー・内容・結末

にがい米(1948年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっとお勧めしていただいていたイタリア映画。

歌いながら田植えをする大勢の女性たちを俯瞰的にダイナミックに映すことで、男性にはない女性の逞しさ、美しさに圧倒された。勿論、この映画の見どころの一つであろうシルヴァーナ・マンガーノさんの肉体美にも、女性の私でも終始うっとりしてしまった(笑)当時18歳なんて信じられない…。

悪党な男に夢中になりそれ以外には盲目になっていたが、田植えをする女性達に加わることで改心した女性と、富と悪党な男に惹かれるが、最後は裏切られ自分に絶望する女性。性格も男性経験も対照的な2人だが、自分が男性ならどっちに惹かれるだろう…、ダメだと分かっていてもシルヴァーナに惹かれちゃうかも…なんて考えてしまった(笑)本作に出てくる男性は、ろくに仕事もせず女性に対して表面的な魅力しか見ずに卑下している。
そんな普遍的な男性・女性心理、男性像・女性像が描かれている点はもちろん、二人が立場が逆転し正反対の運命を辿るというサスペンスとしての完成度が高い点が素晴らしいなと感じた。
イタリアネオレアリズモ映画でクライムサスペンスというジャンルは初めてだったが、とても面白かったので他のも見てみたい!
みんと

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