映画記録

にがい米の映画記録のレビュー・感想・評価

にがい米(1948年製作の映画)
5.0
50年前に見たがグラマーな主人公の田植えのシーンくらいしか覚えていなかった。
とても新鮮で現在でも十分アピールする映画。
戦後すぐの1949年のネオリアリズム映画。イタリア北部の出稼ぎ田植え女たちを現地ロケで撮影。たぶんこれは当時の状況そのもの。それだけで民俗的資料となる。
さらに、ウェストサイドミュージカルを連想させるシーンがある。
ストーリーは、これらを背景に、妄想と犯罪、嘘を重ねるチンピラに騙される女。一人は気が付き離れていく。一人は最後に気が付きチンピラを射殺し、自分も身投げをする。
最後の雨の中での田植え、泥に、はまって動けなくなったトラック、身投げのシーン。テンポよく最後まで飽きさせない。サスペンスとしても秀逸。
映画記録

映画記録