KAJI7

にがい米のKAJI7のレビュー・感想・評価

にがい米(1948年製作の映画)
3.8
ジュゼッペ•デ•サンティスの描く水田の女達。
48年製作のイタリアの名画ですね。🇮🇹
長尺のダンスシーン、歌掛け合いバトル、肉弾戦、ロマンス、社会性…めちゃくちゃに詰め込んでいる作品ですが、不思議と品があってエンタメ性に富んでいて、現代人の我々にも分かりやすく面白い。序盤の電車のシーンから場面の盛り上げ方が上手く、確かな実力を感じます。

しばしばネオレアリズモの佳作の一つに数えられる本作。
しかし、実際蓋を開けてみると、とサンティスの本文はメロドラマにこそあるとよく分かります。シンプルに男女の撮り方、駆け引き、台詞の選び方が技巧的であり、それだけでも充分見応えがあります。

なかなか鑑賞の機会は無い作品かもしれませんが、観て損はしないと思います!⭐︎3.8!!
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