名作と言われるもののリメイクなんてのは、大抵失敗の烙印を押されて沈没していくもの。
この作品も例外無しと思い鑑賞。
見てみるとのめり込ませる点もあるが、これはある程度ロシアとチェチェンの関係を知っておかないと辛い。
主だったあらすじはオリジナルと一緒。
ある少年が殺人を犯した嫌疑。有罪か無罪か12人の陪審員が議論を交わすというスタイル。
舞台劇のような展開は一緒だが、体育館の中で行われるというだけあり、事件現場の再現など時間をかけて描かれる。
この映画はいかにして無罪になっていくかがポイントだが、ラストが唸らされる出来。
これはロシアとチェチェンの歴史上を踏まえても興味深い。
人を裁くというのはその後の人生を決定付ける。単純に有罪とも無罪とも決められないのだ。