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12人の怒れる男のPianoのレビュー・感想・評価

12人の怒れる男(2007年製作の映画)
4.0
レンタル店でオリジナルのパッケージに入っていたのにリメイク版だったとは。
登場人物に見覚えないし、大昔の映画なのに携帯電話が出てくるので、あれ?とは思ったのですが、それでも演劇のような会話劇には引き込まれた。
無罪という結論にまとまったけれど、少年にとって何方が生き残れるかの議論は、チェチェンの問題を抱えたロシアらしくて興味深い背景。でもロシアにも陪審員制度ってあるのね?とも思った。
学校の体育館での議論の変わり目に、事件の背景が少しずつ挟まるのは洒落た構成。
審議を見守っていた雀が、自由を選びとって飛び立ったまでは清々しい気持ち。
ラストの黒い犬がくわえていたものには暗い気持ちになった。
うーん、オリジナルも見よう。
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