nibi

12人の怒れる男のnibiのレビュー・感想・評価

12人の怒れる男(2007年製作の映画)
1.0
会議場外を多く映してたのはまあいいとして、 まず、事件ほったらかしで各人が家庭のエピソードやらばかり話して、それで同情票を集めて無罪に向かったのがよくない。

「これこれこういう疑いがあるから少年は無罪なのではないか」ではなく、「あの少年に妻子を殺されたと想像してみろ!」で有罪仲間を作ろうとしたり、「自分の叔父はギャンブルで身を持ち崩し、女三人人質にとって立て篭もったけど、恩情で示談にしてもらえた」「可哀想な少年に情けを!」とこうなので、法廷モノのリメイクとしてどうなのかと。

最初に無罪を言い渡す一人の発言が弱すぎるのも頂けない。
殆どの人間が流されて意見を変えていくのも、人間として生々しいけど、話としてはよくない。

もっと映像的に視野を広げて、12人の背景をメインにしているならそれはそれでアリだったかなと思うんだけど、そういうわけでもないし。
少年の過去や拘留中の様子なんかはいっぱい出てたけど、うまく処理できてなかった感じ。
カメラもなんかちょろちょろしてた印象が…
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