SORA

食べて、祈って、恋をしてのSORAのネタバレレビュー・内容・結末

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

初めて鑑賞したのは10代の頃。あの頃は何も理解できなくて、人生ではじめて映画を早送りでみてしまった。一つもいいと思えるところがなかった。
改めてアラサーになって鑑賞。人生の迷子…今まで信じてきたものが、どんどん塗り替えられていく?塗り替えていく?その過渡期にある私には少々刺さるところもあった。やはり映画は、知識や経験で良し悪しが変わる。 
付き合う男で自分がガラリと変わってしまう主人公は、(旅行先に)環境を変えるとまたがらっと変われるとどこか無意識におもったのかな?一年かけてたびに出るなんてまるで大学生みたいなことを…っと言う友人。主人公もアイデンティの再構築のために思春期のような行動を取ってしまうのか?まぁ、私にはわからない。
旅先で文化的な違いや、関わる人々との間で今までの自分を客観的に見つめ直す。どうしていままで行動を取っていたのか、理論や価値観のフィルターを変えて考えて見る。私もやりがちで、ここは面白かった。
ローマでの、『カオスなのは私の中ではなく、周り。』っていうのはなんかしみた。
作中主人公は神を自分の中に探しもとめる。文化的な違いでなかなか理解が難しいが、今では尊重はできるようになった。人生の調和を求めるというのは理解しやすい。
自分を許す、そして他人も自分も支配するのではなく、自然な流れに身を委ねる。その先に自分らしく生きれるものがある。(コントロールすることと、支配することは私の中でも作中でもかなりニュアンスが違う。)

ただ、ラストには未だにモヤモヤとしたものを感じてしまう。結局自分の中で大切にしていたものを大幅に曲げて(中間点をさがすのではなく)、恋に進んでいくのは逆行してないか?
あと、色んな気づきをあるがままに受け入れるんじゃなくて、自分の直感的な判断を自己弁護するための論理武装にいいように転換している気がしてならない。
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