にへー

街の野獣のにへーのレビュー・感想・評価

街の野獣(1950年製作の映画)
3.9
キャバレーの客引きをしているハリーは、口は立つがダメな男。恋人のメアリーから金を盗んだり、客を騙して客引きをしたりしている。
ある時、引退した名プロレスラーのグレゴリウスと知り合い、プロレス興行で金儲けを企むが……

主人公のハリーが、本当にダメなヤツで、あれだけ口が上手いのだからもっとその才能を別の事に使えばいいのにと思う。一攫千金のボロ儲けばかり狙って破滅への道を進んで行く様は、見ていて段々と苦しく悲しく思えてくる。

登場人物がほとんど不幸になる物語は、カタストロフィ(破局)的な黒い魅力を湛えている。

主人公ハリーを演じるリチャード・ウィドマークがやはり印象的。嫌なヤツではあるけど、見ていく内に少し応援したくなってくる。
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