クリムゾンキング

現金に手を出すなのクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

現金に手を出すな(1954年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

メリケン製ギャング映画と違い、前半ひたすら主人公事初老のオヤジ2人の生活の様子が描かれかったるい。
…と思うもしれないが、それが返って「どれほど暗黒街で幅を利かせても女性の前で気取っても迫り来る老いには勝てない」という焦燥感を痛烈に表現していてとても良い。

また、その描写があるからこそスーツをビシッと着こなし「酒を注文するふりをして電話をかけ、代金だけ置いて店を出る」とぴう粋な行動や、後半の銃撃戦での格好良さが一段と引き立っていた。
そして弟分のことを見捨てることもできたのにそれをしなかった点や、辛勝といったラストもまた良かった。