kazu1961

電送人間のkazu1961のレビュー・感想・評価

電送人間(1960年製作の映画)
3.4
▪️Title : 「電送人間」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1960
▪️JP Release Date :1960/04/10
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-361 再鑑賞
🕰Running Time:85分
▪️My Review
一番の驚きは、なんと東宝特撮映画の主人公が鶴田浩二!!なんですね。主演の鶴田浩二は福田の助監督時代から親交があり本作の主演を快諾したようです。鶴田浩二が主人公の新聞記者役を演じ、その相手役に白川由美が花を添えています。
本作、『美女と液体人間』に続く変身人間シリーズの第2作。
監督は本来、本多猪四郎が監督を務めるはずでしたが『宇宙大戦争』の製作に追われていたため、『空の大怪獣ラドン』などで助監督を務めた福田純が監督に選ばれました。福田監督は、歯切れの良いタッチが持ち味。特撮は円谷英二が担当しています。
とりわけ俳優陣では前述の二人のほか、戦時中に死んだはずの須藤兵長を演じる中丸忠雄の不気味な無表情、口を開けずに高笑いする表情が恐怖心を煽って絶品です。
人間を電送するシークエンスの画像表現には、アニメーションの技術を用いた手作業の合成テクニックが使われました。今観ても素晴らしいもので、平面的なCG映像には出せない見事な立体感を表現しています。SF作品でさほど珍しくはなかった物体電送装置の原理を視覚で表現するため、特技監督の円谷英二は当時市場に流通していたテレビの「送受信の不具合で画面に縦模様が発生してしまう」という仕様をヒントに、青白く光る細かい横縞模様を合成し、頭から消えていくシーンを実現させました。この演出は、後年『ウルトラマン』でウルトラマンが地球へとワープするシーンなどへも応用されているんですね。
物語は。。。
一人の男が銃剣で刺殺されるという事件が起こりました。犯人を追いつめたものの、男の姿は密室から忽然と消えうせていました。事件を追う桐岡記者は、物質転送を研究する仁木博士が、犠牲者と犯人・須藤を繋ぐカギであることを知ります。犠牲者を含む大西たちは、14年前、須藤と仁木博士を生き埋めにしていたのでした。。。

▪️Overview
「暗黒街の対決」の関沢新一の脚本を「恐るべき火遊び」の福田純が監督した怪奇スリラー。撮影は「暗黒街の対決」の山田一夫。特技監督・円谷英二。パースペクタ立体音響。(引用:映画.com)

出演は、鶴田浩二、白川由美、河津清三郎、土屋嘉男、中丸忠雄。
kazu1961

kazu1961