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レック3 ジェネシスのhiro23のネタバレレビュー・内容・結末

レック3 ジェネシス(2012年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビ映画において(正確に言うとこのシリーズではゾンビじゃないかもしれませんが)、人がゾンビに初めて遭遇するシーンってけっこう重要だと思うんですよ。
その点においては、この映画はかなり秀逸だと思います。
盛り上がるパーティー会場に人が落ちてくるのはゾクッとしますし、その人が人を喰いはじめてパニックに陥る様はすごく怖いです。

と、序盤はなかなかでしたが…
ん?これあんまりREC関係ないですよね?
1~2と同じ時期らしいですが、場所も人物も関連がありません。
最初に主人公の叔父が『病院で犬に噛まれた』と言っていました。
これが1で出てきたジェニフェルの犬と同じだと思われるので、近い場所の設定なんでしょうけど、登場人物に繋がりが無いのは少し寂しいですね。

雰囲気も映像も前作までとは別物で、特にRECの売りだったはずのPOVをやめてしまったのは致命的なんじゃないでしょうか?
緊張感も恐怖感もガタ落ちですね。
鎧を身につけるシーンとか無駄に笑わせにくるようなのも必要なかった気がします。

さらに…
スポンジ…ジョンだと…?
シュールすぎるわ!
これがRECでなければ愛すべきキャラクターだったんでしょうけど…
できればもっとコメディ寄りの映画で見たかったなぁ。

他には、ヒロインがチェーンソーでゾンビをブッタ斬る、どこかロバート·ロドリゲス風のテイストを感じるシーンがあったりと、ごちゃ混ぜ感の強い作品になってしまっています。
周りが森で、ゾンビがウロウロしている中にパトカーというシチュエーション、どこかで見た事あるなぁ、と思っていたら『バタリアン』だ。
これはオマージュでしょうか?

このシリーズ通して悪魔憑きという設定なので、教会に入れなかったり、神父が発する言葉(聖書の文章でしょうか?)で動かなくなるのはいいんですけど、これによって恐怖感がまったく無くなってしまったので、ホラー映画の展開としては失敗だったと思います。
それに、鏡に映る姿が『例のあれ』にそっくりですが、この安売りもやめてほしかった。
これだけ悪魔憑きという方向に設定しておきながら、徘徊している姿がゾンビっぽいのもなんだかなぁ。
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