ケイジとシューのセリフを聞き表情を見ているだけで、不思議なまでに多くを語ってくれる映画
このあとにケイジは「ザ・ロック」に出演することになるが、役への入り込みの力は、すでに本作で証明されている
アル中で危ういケイジの扱うシューの表情もいい。しかも昔のラスベガス、これは今からおよそ30年前であるが、結構変わったと思う。今がずっとモダンだが、この時代はレトロだ
こういう映画を作れた背景には、時代のゆとりがあったようにも思う。時間の流れが違うし、皆の方向性も違う。今のようにインターネットで他人の考えをすぐに知れる時代でもない。そんな環境で、人を知り、理解しようとすることが、いかに美しいことであるかを教えてくれる、そんな映画である