カレス

リービング・ラスベガスのカレスのレビュー・感想・評価

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)
3.7
IMDb 7.5
吹替/字幕

アルコール依存症の脚本家ベン・サンダーソンは仕事を失い妻子に逃げられ、ラスベガスへ行って死ぬまで酒を飲もうと決意(どうせ決意するなら酒を止める決意すればいいのにね)。知り合った高級娼婦サラと一緒に暮らすことになった。ベンは「俺に酒をやめろと言うな」とサラに条件を出す。
これを書いた脚本家もアルコール依存症で、本作の採用が決まった3日後に自死したとのこと。

主演のニコラス・ケイジに鬼気迫るものがある。アルコール依存から抜けようと何度も努力したものと思う。親族によってアルコール病棟に入院させられた人々の中には、病院出たらまた飲んでやると考えている人も少なくないらしい(聞いた話)。ベン・サンダーソンの場合は断酒の努力と葛藤の末、もがいても何も解決せず辛いだけで「俺に酒をやめろと言うな」という諦めの境地に至ったんだと思う。

すごく渋い映画でリアリティがあるのだが、物語とはいえ人の極限の不幸は見てても辛い。オレもしかしてアル中かも知れん😭と心配な人は観ると何か勉強になるかも。
あと、サラがレイプされるのだが、ジョディ・フォスター「告発の行方」のサラとは関係ないよね。
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