YuukiImazu

リービング・ラスベガスのYuukiImazuのレビュー・感想・評価

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)
3.8
人生は矛盾に満ちていて、儚い。そんなことを感じる束の間のラブ•ストーリー。

夜のネオン煌めくラスベガスに響くジャジーなサウンド。何とも大人な、渋い色気がゆらめく作風に、酒を煽って死を望む退廃的な男と娼婦の恋愛が見事にマッチングしてる。

心にぽっかり空いた穴を埋め合うように、寄り添う2人。ベストカップルの様でありながらも、男の「愛している」という台詞は軽薄にも聞こえる。男は女よりも酒を愛している。

人生の落伍者に無償の愛を注ぎ、ありのままを受け入れるセーラの男へのプレゼントが泣ける。飲んだくれ男のニコラス•ケイジも泣いてたよ。

そんな彼女の心の中にも変化が…。
思い描く未来が異なる2人の姿が、なんともやるせなくて、心に沁み入る。
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