金曜日のキカ

リービング・ラスベガスの金曜日のキカのレビュー・感想・評価

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)
5.0
大好きな映画。この映画を観てから、僕も最期が分かったら徹底的に酒を飲んで過ごすと決めた。

シャワーを浴びながらも、酒を浴びて。酒でどんどん悪い方向に物事が堕ちていくのに、主人公はそれを厭わない。泥酔して吐いてる姿なんてかっこ悪いはずなのに、憧れてしまう。

僕も判断基準によっては、アルコールに依存している側の人間だけども、こんな映画に憧れたらやめられるものもやめられない。煙草だって、「ザ・マスター」を観たらやめれるはずがない。フィリップシーモアホフマンがKOOLのメンソールを吸うシーンを観たら、誰だって煙草はかっこいいと思うし吸いたくなる。

〜って映画に救われた、とかSNSで我が物顔で呟いて、ヘラヘラしてる奴に共感なんてできるはずない。映画のせいで毎日酒は飲むし、禁煙も出来ないし、無茶苦茶だ。映画しか逃げ道がなかった奴とか、映画に狂わされた奴が、本当は映画に救われているのかもしれないなんて思った。