1985年制作のユーゴスラビア映画。
監督はエミール・クストリッツァ。カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。
第二次世界大戦後のサラエヴォ。6歳のマリクは父と母、祖父と共にそれなりに幸せな生活を送っていた。しかしある日、父親のメーシャが突然逮捕されてしまう。
逮捕の理由は、メーシャが愛人のアンキッツァに漏らしたちょっとした国家批判が政府側の人物に漏れてしまったせいであった。父親はどこに行ったのかと尋ねるマリクに母親のセーナは「パパは、出張中よ」というしかなかった。
クストリッツァ監督の作品は『アンダーグラウンド』しか観ていないのだが、あれよりもカオス感は少なめ。淡々とした展開で、体制批判や家族の起こる様々な出来事が描かれる。
当時の暮らしや風俗が垣間見れて、面白かったです。