歩く肉

パパは、出張中!の歩く肉のレビュー・感想・評価

パパは、出張中!(1985年製作の映画)
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ひとつの時代や当時の世相を反映しているという点では貴重な作品だと思うが、好みだけで言えば、かなり微妙。
母が幼い子供を連れて、不倫相手を殴り込みに行くところとか、明らかに自分に落ち度があるのに逆上した父が母を殴って、子供が止めに入ったことでなんとか仲直りして、みんなでニコニコ笑うところ(ハートウォーミングな家族団欒として描きたかったのかな…)とか、浮気相手が自殺を図り、首を括ろうと使ったのが、便所の紐だというところとか、なんだか非常に前近代社会的というか、乱暴な価値観が横溢していた。
ジェンダーやアンチパターナリズムの視点ばかりで映画を観たり、ジャッジしたりしたくはない一方で、どうしても不快な気分を抑えられなかったので、自分はこの映画を好きにはなれなかった。
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