ぽれ

ルワンダの涙のぽれのネタバレレビュー・内容・結末

ルワンダの涙(2005年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「ゴキブリ(ツチ族)を殺せ!」と国民を扇動するメディア

多くの命を奪ったユーゴ内戦に家族や友人を重ねて心を痛める一方、
黒人であるルワンダ人に対しても同じ感情を抱くことはできないと嘆く白人記者。

平和維持の名目で駐留するPKF、殺し合いが起きているのを黙視する一方、
野犬が死体を食べるという理由で野犬を殺すPKF。牧師が言う「犬は我々を撃ってきたのか?」と(*PKFは先制攻撃ができない。だからこの映画は英題タイトルのほうがしっくり来る)

ソマリア内戦では、国際社会が人道的介入を認めた一方、資源の無い小国ルワンダに対してはジェノサイドすら認めようとしない安保理。


同胞とは、シンパシーとは、国籍とは、人種· 人間とは、正義とは
分断が続く世界で同じ過ちを起こさぬためには
世界を脱構築していくことが必要なのかもしれない。
ぽれ

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