のんchan

ルワンダの涙ののんchanのレビュー・感想・評価

ルワンダの涙(2005年製作の映画)
3.8
1994年に実際にアフリカのルワンダ🇷🇼で発生した大量虐殺(フツ族によるツチ族への虐殺)をドキュメンタリータッチで描いている力作。

舞台はルワンダの首都キガリにある技術学校。難民が流れ込んできた学校🏫だが、そこでも虐殺を目の当たりにすることになる。

主人公を国際協力隊で現地に赴任していた教師のジョー(ヒュー・ダンシー)と神父のクリストファー(ジョン・ハート)を中心に物語が進むが...

そんなに大昔の話ではないのに、一般人がラジオの煽動によって凶暴化し、ナタ🪚や鍬🪓などの身近な道具を用いて隣人だったツチ族を次々と襲って行く光景が目に焼き付く😱

ジョーは恵まれた子供時代を過ごしたので、それを恩返ししたい一心で協力隊に希望した。真っ直ぐで聡明で明るい教師。可愛がっていた女子生徒を守りたいと必死に行動するが、最終的には地元民を置き去りにして逃げてしまう。

全く無宗教なので、軽々しく言えない事だけど、キリストが守ってくれる訳ないと思うんだけど...結局、神父は現地に残って犠牲者となる。信仰心が強いが故の命取りとなってしまうが、神父はそれが本望という答え。

私たち日本人がアフリカの民族間問題を理解出来るような簡単な話ではないと感じた。
事実を知る事は大切だが、残虐シーンを観た後の気持ちはなかなか辛い😰

この作品を製作するにあたり、大虐殺の生存者の協力無しでは出来得なかったとラストにあり、製作スタッフや出演者を勤めた本人の写真が映る。カメラ目線で笑顔でいてくれたのが救いだった。
のんchan

のんchan