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ルワンダの涙のaikidoのレビュー・感想・評価

ルワンダの涙(2005年製作の映画)
4.0
ルワンダでの大虐殺は本で読んで知っていましたし、ホテルルワンダも鑑賞済みだったので、ルワンダ関連のこの作品も鑑賞しましまが、あまりに衝撃的な内容に言葉を失いましたし、人間はどこまで残酷になれるんだろうかと人間の恐ろしさが鮮明に描かれていて打ちのめされました。

隣人や仲が良かった人達が部族が違うからといった理不尽な理由で殺し合い、子供や女性まで殺され、街が死体で溢れてしまう位、多くの命が奪われてしまう凄惨な事件を映画化した事は同じ歴史を繰り返さない為にも後世に伝える為にも重要な事だと思いますし、歴史を知る為にも観なければならない作品だなと感じました。

エンドロールで虐殺から生き延びた人達の映像が流れるのですが、これがまた感情に訴えかけてきて衝撃的で色々考えさせられるので、とても効果的な演出だと思いました。

国連は平和を維持する組織のはずなのに監視が目的だから介入出来ないし、上の許可がないと発砲も出来ない等、何の為の組織なんだろうと思ってしまう程、無力でしたし、ただ傍観しているだけの対応に憤りを感じましたし、彼らが撤退しなければ学校での被害は防げたはずなのにと思いました。

衝撃的な内容の映画ですが、目を背けずに観なければならない作品だなと感じました。
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