1994年に起きたルワンダ大虐殺。
事件の詳細は「ホテル・ルワンダ」である程度は知っているが、こちらは白人側の視点で描かれる。
クリストファー神父と教師ジョーが赴任していたルワンダ。
しかし大統領が乗っていた飛行機が撃墜される事態になり、ツチ族とフツ族が一触即発の状態に陥る。
場所が避難所という事もあり、多くの難民がなだれ込んでくる。
その中ではツチ族は国連軍に保護されているが、そこから出ればすぐにフツ族が襲ってくる。
このジレンマの中で国連軍に撤退命令が下される。
思いっきり虐殺シーンを見せることによって悲劇を際立たせる構成だが、ここは「ホテル・ルワンダ」と評価を分ける。
白人なこともあり傍観者の立場を抜け出せないもどかしさがある。
同時にこの事態は事件の始まりに過ぎない。
後に100万人ともいわれる大虐殺のまだ冒頭でしかないのだから。