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エクスカリバーのGattのレビュー・感想・評価

エクスカリバー(1981年製作の映画)
3.9
アーサー王の伝説の剣エクスカリバーを冠した映画。
アーサー王の生涯を描いている。
そんなに期待していなかったのだけれど、ドロドロめで面白かった。
聖杯と息子モードレッドのシーンなんてホラーめいている。
名匠ジョン・ブアマン監督作。

81年の作品だから勿論古いんだけど、本当に中世に飛び込んだリアルささえ感じる。VFXじゃ出せない味。 
欲望に忠実な人間臭さとか、自然と相まった中世の神秘さみたいな「気」が感じられる映画。

異父姉モーガナにヘレン・ミレン。スピリチュアルな悪女的役回りで、流石の雰囲気。お美しいのです。
少し髪の毛が残るパトリック・スチュアートとか、
ガウェイン役は若きリーアム・ニーソンが演じてるんだけど、切れ者感はないけど超背が高くてスマートな騎士だった。

クラッシック有名曲が使われてて、雄大さを煽りあげてます。
よく聴く気がするけどサスペンスフルな曲が「カルミナ・ブラーナ」という題名だと知りました。

因みに、どこで聞いたか忘れたのですが、
アーサー王と円卓の騎士達は、今でも何処かで眠っていて、鐘がなると一斉に目覚めるって話を聞いたことがあります。誰かが一回間違えて起こしちゃったって話も聞いたかな。
でもそういうラストではなくて、亡くなるまでが描かれていました。

色んな伝説があるアーサー王なので、ダイジェストっぽいとも言われてるみたいです。詰め込み気味とはいえ、特にヘレン・ミレンをはじめ役者の力量もあって、個人的には、とても楽しめました。
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