katom

夏への扉のkatomのレビュー・感想・評価

夏への扉(1981年製作の映画)
4.1
少年・少女にとって美や性は謎に包まれ、時には悍まいものであり、悪、死への一歩を助長する。
寄宿学校という閉鎖的で退廃的な空間、伯爵夫人との一夏の恋。少年が大人になるその一瞬が、夏という季節と絡まりあって彩り豊かな画で映し出され、美しい詩で綴られる。

竹宮恵子の作品は、『風と木の詩』の第一巻と、本作で二作目だけど、美そのものをじっくりと時の流れなど忘れて愉しめるような味わい深さがある。耽美的で素敵な作品でした🌹✨あと地味に構図良い。
katom

katom