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夏への扉のmitakosamaのレビュー・感想・評価

夏への扉(1981年製作の映画)
3.5
珍品かと思いきや思いの外シッカリしていてビックリした。
原作は竹宮恵子のマンガで、内容は主に童貞喪失(笑)

ギムナジウムの美少年4人組、合理主義を唱える合理党。マリオン・ジャック・リンド・クロード。そして学園のマドンナレダニア。

純朴で多感な少年時代なので、セックスに興味津々だけど表に出せない。特に優等生マリオンは親が離婚していることもあり女性へのコンプレックスも強い。

でも娼婦のサラに落とされちゃう(笑)お陰ですっかり愛に目覚めちゃう。
この、娼婦と少年の濡れ場こそが今作最大の見所ではある。確かにこの場面だけ切り取ったら可笑しみに溢れてるんだな。

そして竹宮キャラが凄い似てる。原作とは違うキャラもちゃんと竹宮恵子テイストを活かしたキャラクターデザインになってる。
竹宮恵子作品のアニメ化は安彦良和による風と木の詩もあるが、今作の方が遥かに良い(安彦のはジルベールの声をのび太くんにした時点で失敗なのだが)

今回、嫁ちゃんのライブラリから原作のマンガを借りて呼んだが、オリジナルに忠実な仕上がりだったことに驚いた。
一方、原作ではラストでジャックとレザニアは結ばれているが、アレンジを加えているアニメ版の方が好きだな。
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