オーウェン

スウィート ヒアアフターのオーウェンのレビュー・感想・評価

スウィート ヒアアフター(1997年製作の映画)
3.6
小さな村で起きたバス転落事故のその後の経緯を描くドラマ。

被害者に加害者。その親に、訴訟をするための弁護士とその娘。
違う視点が入ることによって、事件の被害とその喪失を多角的に描く。

そのため暗く重い物語であり、ここには救いというものがまるでない。
しかし人生は続くといわんばかりに、いつの間にか事件を乗り越えていく人々がそこにいる。

カンヌ映画祭にはいかにもあいそうな題材だが、この内容を最後まで見せきるアトム・エゴヤンの演出は見事だ。
再生までの日々はいつの時も痛ましい。
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