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スウィート ヒアアフターのtransfilmのネタバレレビュー・内容・結末

スウィート ヒアアフター(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

昔観たマイオールタイムベスト映画のひとつです。
この映画は、カナダのアトム・エゴヤン監督&女優サラ・ポーリーの代表作品だと思います。
1997年の映画で、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞しています。

この映画の雰囲気は、どういう言葉で表せればいいかが難しいんですけど、思いついたままに言うと、
優しそうで、静かでわびしく、そして思いっきり寒そうw。
でも、この雰囲気がすごく好きで、今までに何度も繰り返し観ているマイベスト映画の1つです。
特にオープニングクレジットシーンの雰囲気が大好きです。

そしてこの映画は、自分自身が今まで観た中でも一、二番くらい感性の鋭い作品だと思う。
というか、この映画が描いているのは人間の感性そのものだとも思う。

言葉で表現すると、この映画の内容は
「物事の善悪の判断を決める時に、
"世の中の一般的な価値観"や、"法律"から離れ、感性に委ねた人々の物語」で、サラ・ポーリーが演じたニコールの心情、そして町の人々の心情を考えると、この映画は底なしの映画だと思います。
すごく地味でもあるけど、でもこの映画は触れていることは人生にとってとても大切なことだと思う。
世の中の価値観、法律に従うのは誰にもできることで、僕自身、人間の本当の価値は感性に従った行動の中にあると思う。

誰一人得しない、そして合理的な説明もつかない
そんな人間の行動に、人間の心の深さ、人生の豊かさがあるんじゃないかな。観終わった後にそう考えた映画でした。
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