真鍋新一

群衆の中の太陽の真鍋新一のレビュー・感想・評価

群衆の中の太陽(1959年製作の映画)
3.5
大学ラグビーの話かと思ったら、卒業後に社会人になって厳しい現実と向き合っていく見応えのある青春ドラマだった。

井上梅次監督、やっぱり音楽で人間が繋がっていく演出。そこで合唱しなくてもいいだろ?というところで高らかに歌い合って、それでも作中の人間関係にも映画の展開にも円滑なグルーヴを生み出していく。

姉妹役の浅丘ルリ子と清水まゆみが日本舞踊を披露する序盤で目を惹きつつ、葉山良二、小高雄二、小林旭、沢本忠雄、それぞれの個性が活かされた役柄で見せる。金子信雄は青春ドラマでも悪役。ちょっと老け役で、自分からは直接手を下さないタイプの憎むべき輩。
真鍋新一

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