エリオット

婚期のエリオットのレビュー・感想・評価

婚期(1961年製作の映画)
4.2
若尾文子出演作の中で近年、女性客を中心に大変人気になっているらしい水木洋子脚本、吉村公三郎監督作品を若尾文子映画祭を待てずに鑑賞

舞台は昭和30年代の東京。
ホテルを経営する船越英二の嫁(京マチ子)を同居する小姑の若尾文子と野添ひとみのコンビがとにかくイビリまくるコメディー作品

本作のあややは婚期を逃しかけて若干焦っているオールドミスの設定で、着物姿に左右が吊り上がった眼鏡をかけ、ノリノリで兄嫁にイケズをしていてかなり爽快
女優志望の野添ひとみはイビリ役に回ってもいつもどおり愛らしい
そして、いつもの役どころと違ってイビられてオロオロしながら実は芯が強かったりする京マチ子が何とも巧い

この3人にお手伝いさん役の北林谷栄が加わり、今では到底考えられないようななんとも明け透けすぎる女性同士の会話の応酬がとても凄まじく、見ていて何度も吹き出してしまった

パッケージの写真もなかなか洒落ていると思う
エリオット

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