アンディ・ラウの隠れた秀作。監督は、『新宿インシデント』のイー・トンシン。
レーサーになることが夢のジョー。事故に遭ったことにより、大怪我を負ってしまう。
彼は恋人の手助けにより、再びレースへの参加を決意する。
バイクレーサーのアンディ。今作は派手なレースシーンより、アンディの心情や苦悩にフォーカスを当てた作品です。近年のアンディ作品は、かなりド派手なんですが、今作はしっとりと人間ドラマが展開されます。アンディを支える、内助の功シジ・リョンの可憐なこと！
香港って、車やバイクの違法レースが盛んみたいで、ジャッキーの『デッドヒート』でもそうですが、度々レース描写があります。
監督のイー・トンシンは、香港きっての人間ドラマを描くのがうまい監督！アニタ・ユン『つきせぬ想い』やジャッキーの異色バイオレンス『新宿インシデント』と言った、挑戦的かつ人間にフォーカスを当てるのが好きな監督です。
この作品、どちらかと言うとかなり地味な作品ですが、香港ではかなりヒットしたみたいで、批評家にも絶賛されました。
香港は、本当にこのところ激動で、つい先日も香港の水上レストラン「JUMBO」が海に沈没すると言う、衝撃的なニュースがありましたが、実際に「JUMBO」に行った自分としては、歴史の証人になったつもりで、香港の動向を見守っています。
これからの香港に幸あれ！香港に栄光あれ！
