だい

地獄の市長のだいのレビュー・感想・評価

地獄の市長(1933年製作の映画)
3.5
超わかりやすい勧善懲悪もの。
だが、それがいい!


政界への進出を狙うギャングのボスが少年院の局長として赴任

少年院スタッフで、少年たちの待遇改善を目指す真面目な女性に一目惚れ

女性の気を引きたいし、自分もワルだから少年たちの気持ちもわかるから頑張る

ストーリーの必然性がSUGOI!!!!!!


中盤以降さ、
キャグニーの危機!
ヒロインのマッジ・エヴァンスの挫折!
ついに爆発する少年たちの暴動!

って、起承転結がSUGOI!!!!!!

大団円に向けて全部がしっかりと繋がっていて、
単純ながらシナリオのお手本的な構成だと思うわ。


で、
極悪なギャングとか、
コンプレックスを抱えた悪人とか、
キャグニーはそんな役柄よりも、

愛情や同情に突き動かされて突っ走る単細胞な役のほうがぜったい似合う!

たぶんきかん坊な見た目のせい。
少年漫画の主人公的なポジションが似合う稀有な存在。

マガジンとかサンデーじゃなく、少年チャンピオンな。


そんな少年漫画の主人公による、
少年漫画らしい決断と、
少年漫画らしいベッタベタな結末。


映画らしい壮大な作品とかじゃないけど、
少年漫画世代には普通に刺さる安定感。

もっと評価されていいやつだと思うんだよなあ。
だい

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