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アンダーグラウンドのmasaのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
3.9
『黒猫白猫』が自分的に最高にツボにはまったので、こちらも観賞。
エミール・クストリッツァ監督。
これはまた、約3時間壮大な作品である。
クストリッツァ流に戦争を猛烈に皮肉った作品。
そして、相変わらず動物がたくさん出てくるな(笑)

1995年・第45回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したエミール・クストリッツァの代表作。
1941年、ナチスドイツがユーゴスラビアに侵攻。
ベオグラードに住む武器商人のマルコは祖父の屋敷の地下に避難民たちを匿い、そこで武器を作らせて生活する。
やがて戦争は終結するがマルコは避難民たちにそのことを知らせず、人々の地下生活は50年もの間続いていき……

コメディチックな作風だが、描いているストーリーは壮絶である。
ユーゴ内戦、共産主義時代の東ヨーロッパを深く洞察したこの作品は、長いのもあって観るのも疲れてしまうが、観終わったあとは不思議と爽快な気分になる。
これもまた名作。
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