りょうすけ

アンダーグラウンドのりょうすけのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
4.0
「アンダーグラウンド」

同監督の「黒猫・白猫」は評価が高いにも関わらず、あまり好きではなかった。どんちゃん騒ぎで人生讃歌みたいなメッセージが凄く苦手で、本作もその様なシーンがあったのでダメかもしれないなと思ったけど、最後まで楽しく鑑賞することができた。

序盤に街が爆撃を受けるシーンがあるが、このシーンは非常に圧巻だった。街は破壊され、動物園から動物は逃げ出し街は混沌と化す。重い内容のシーンでありながらもコメディチックに描き出す手法は本作一番の特徴であるが、掴みで一気にこの作品へ引き込む素晴らしいオープニングだった。

苦手意識があったエミール・クストリッツァだったが本作で意外と好きになれたかもしれない。本作の完全版も観てみたいし、同じくパルム・ドールを獲った「パパは、出張中!」も鑑賞してみたい。
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