すごいハイカロリーな映画だった、、映画館で見れて良かった
ユーゴスラビアの歴史をほとんど知らなかったからメッセージ的なもの全てを受け取れなかった感は否めないけど、ある意味カオスなコメディとも割り切って見た。
実際描かれているのは監督にとっても祖国を失ったという歴史で、それをあえて喜劇風に演出してることで逆に重く刺さる感じもあった。実際の映像が度々挟まることでも現実に引き戻されて、フィクションとノンフィクションの表裏一体感が強い
あとでユーゴスラビアについて調べると、マルコ含め地下の人々はユーゴスラビアという一国の中の多民族と捉えられるし、地下室の崩壊はユーゴスラビアの分裂のように見れるのも納得がいく
そして映画の中で全く対比的なシーンとして(首吊りとか車椅子が周るとか)映像の伏線回収がされるのもすごい、インパクトあるし。
こんなハチャメチャな映画なのに考えれば考えるほど良くできてる映画だったように思う
冒頭の動物園のシーンも残酷ではあるけど映画の掴みとして印象的だし、登場から悶絶レベルに可愛かったチンパンジーのソニが最後まで映画の重要なエッセンスになってたのが良かった。
終わり方もいろんな感情を抱かせる感じで好き
十分お腹いっぱいだけど、いずれ完全版も見てみたいな