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ポリスストーリー2/九龍の眼 クーロンズ・アイのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.7
《ご長寿の映画》Part.Ⅲ、Vol.8。
間髪開けずにジャッキーTheワールド。

前作のパンチの効いたアクション、スタントのシーンだけで構成したオープニング。これはめちゃくちゃテンション上がる。

本作は前作のジャッキーの規格外な活躍、いや、破壊によりひっ捕えた悪の組織のボスが今作で最も簡単に釈放されてしまう。

そして、今回は彼らの方からジャッキーたち警察組織に“報復”を画策してやってくる。
画策と言っても、知能犯と言うより肉体派のチンピラ風情の悪党たちなので、相変わらずレストラン店内やショッピングモールで爆破や格闘。

こんな物が多い場所、ジャッキーにとっては優勢でしかない。彼の周りのモノを活かした閃きのアクションに敵うわけもない、、、と思いきや。
あっちもあっちでそれに抵抗する、“数”で。

ジャッキーのアクションの醍醐味はその周囲のモノを活かす格闘やスピーディな組み手だが、この“数”を相手にして、“反撃を喰らいながら少しずつ状況の優劣が変わっていく”ところ。

サッカーで言うと“ボール支配率”みたいな。
ジャッキーが彼女に手を出されて逆ギレして乗り込んで最初は優勢モード。
しかし、数に押されて少し反撃を喰らいながらダメージ蓄積して取り押さえられて窮地に陥ると、最後の最後のチャンスをモノにして孤軍奮闘の劣勢を跳ね除ける、みたいな。

この攻防が醍醐味。
しかし、ジャッキーが行くとこ行くとこほとんど全てめちゃくちゃになる。
店なら建て替えるレベルだし、ショッピングモールなら廃業レベル。

このヒーローなのか、後先考えないお騒がせな破壊者なのか。
仲間である警察組織にすら迷惑がられる一介の刑事。
だけども捕まえると決めた相手は必ず拿捕する凄腕刑事。

ジャッキー『ポリス•ストーリー』、次はどこがどれだけどうなるか、この先の展開も目が離せない。

そして何よりこの彼女は本当に大切にしたほうが良い。
前回よりもシオらしい感じだし、彼の身を案じつつ、組織からの“報復”により自分にも危険が迫る中、自分たち2人のことを実は結構真剣に考えたり、彼を支える。
めちゃくちゃ良い相棒じゃないか。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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