デブチンバラ

スターダスト・メモリーのデブチンバラのレビュー・感想・評価

スターダスト・メモリー(1980年製作の映画)
3.8
シャーロット・ランプリングが床に寝そべり、新聞をめくりながら視線を投げかけてくる。切り返すとウディ・アレンがシャーロットのことを見つめている。この画にルイ・アームストロングの「Stardust」か掛かり、穏やかな時間が流れる。ウディ・アレンはこの画が撮りたかったためにこの映画を作ったんだろうなと思う。そのウディ・アレン演じる主人公は映画監督で大変な有名人である。映画上映後のトークショーの後に限らず普通に街を歩いていても、彼のもとに熱烈なファンや単なるミーハーや何かの助けを求める人やからかい半分の人たちがいっぱい押し寄せてくる。それに対して主人公は全ての人に対応するのだが、その接し方が抜群に上手い。断ったり、嫌がったりは絶対にしない。本心を押し殺してでも全ての要求や質問に対して対処して、その人たちを気持ち良く立ち去らせるのだ。これは処世術において見習うべきものがある。この映画は吹替版で観たのだが、字幕ではきっとマシンガントークを追い切れなかったことだろう。
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