ないで

スターダスト・メモリーのないでのレビュー・感想・評価

スターダスト・メモリー(1980年製作の映画)
4.1
ウディ・アレン演じる有名映画監督のサンディは、海辺の映画祭に参加する。恋人のイソベルが離婚して子どもを呼び寄せたことに動揺し、手を出すには若過ぎるバイオリニストのデイジーに惹かれてしまう。

成功した映画人として悩み多き混乱の日々を送るサンディの心の中には、どうやらイソベルやデイジーの他にシャーロット・ランプリング演じる幻の女ドリーが住んでいる。そして白黒の悪夢のような映画祭の会場をさまよううちに、彼の幻想のように思われたドリーは現実に存在して今は遠方にいるらしいことが分かってくる。

しかしドリーの存在が現実になるにつれて彼女のパートだけが色づいていく、なんてロマンチックなことは起こらずに、ただただ混沌を増すモノトーンの世界をさまよい続けるサンディ。そして彼の新作が上演され、口々に勝手な感想を言い合いながら退出していく観客たちの姿はなんと・・・というテイストが全く違う『カイロの紫のバラ』に通ずるような終わり方だったのは面白かったです。

U-NEXTにはまさかの吹替版しか入っていなくて、色々頑張って配信してくれているのだろうとは思いましたが、やはりちょっと辛かった〜
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