このレビューはネタバレを含みます
VHS字幕スーパー版鑑賞。モノクロ。
ウディが演じるのは、人生の意味を追い求めて悩む人気映画監督サンディ。グイドと違うのはクスッと笑えるところ。
映画関係者や評論家やファンたちとの関わりなど、ウディ自身と重ねたのかと思えるような役柄とエピソード満載。
映画館で[自転車泥棒]を観たウディが作品を解説する場面が面白い。映画に対するウディの本音が見え隠れしている。
ユダヤ系の家庭で生まれたウディならではのユダヤ人ネタも随所に仕込まれていて笑いを誘う。ついにはラビのスタイルで登場したウディの自虐ネタには笑うしかない。ナジル人かっ!
完成した映画を観終えた様々なキャストがネタバレを語りながら劇場をあとにするが、老夫婦が「これでメシが食えるのか?」と首を傾げながら横切るのには爆笑した。
宇宙人に語らせた「君の映画は楽しい。初期のドタバタは」という言葉に激しく同意する。
自らを「偉大なるコメディアン」と称していた頃のウディ・アレンが好き。
本作は、ウディ作品の中では[泥棒野郎]の次に好きな作品になった。