このレビューはネタバレを含みます
1981年に一度観た記録があって暗い話だった記憶もある。39年振りの再見となるのだが20代半ばの思いと年月を経た今のわたしの思いとでは違うものだとあらためて思う。
貧乏長屋に妻と住まう浪人海野又十…
物凄い傑作を見てしまった。脚本はもちろんのこと、光の使い方、音楽、構図、全てが計算し尽くされたように配置されている。武士として、妻として、長屋の生活から抜け出せないものとして、侠客として、役人として…
>>続きを読む2022.1.20
れんが屋にて鑑賞
長屋に住むお隣さんである貧しい浪人とチンピラは、二人を抑圧し脅すヤクザと大商人に対し、箱入り娘を誘拐することで一泡吹かすが、浪人は恥を忍んだ妻に刺殺され、チン…
面白い。かなりよかった。
引きの画と間の取り方が絶妙。
冒頭の死と酒盛りから始まって、楽しい掛け合いとがらんとした町並みのような陰と陽のコントラストが上品で細部が充実してる。
人が良いけど冴えない…
山中貞雄監督。
浪人の首吊り自殺が起きた長屋に住む、海野又十郎と新三の破滅を描く。
山中貞雄監督が戦地で死ぬ前の最後の作品。監督の『丹下左膳 百万両の壺』、『河内山宗俊』と今作のフィルム以外は現在…