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スピオーネの324のレビュー・感想・評価

スピオーネ(1928年製作の映画)
4.0
冗長な全体よりも部分が良い。恐怖の質が変わり、光が差そうとした瞬間再び暗霧の闇が広がる幕引きはお見事です。ローアングルバイク疾走から電波発信とモンタージュの序盤テンポ勢い。車内から外を見るため吊り人形を手で避けるその仕草よ。時計とランプのオーバーラップによる時間経過、ラングは本当に時計好きね。見つめ合う男女横顔。敵本拠地の階段横位置ショット。敵ボス髪型エグい。お茶出し和服ドイツ人かわいい。旭日旗オーバーラップ、瞼に目を描いたゾンビ日本人部下の幻影、HARAKIRI. タイポグラフィによる脳内ループの提示。列車切り離し追突の破局的スペクタクル。安心の幸運ネックレス。並木道流れる木。ショーの終わり閉じるカーテンと道化師。719,326.
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