映画漬廃人伊波興一

青の稲妻の映画漬廃人伊波興一のレビュー・感想・評価

青の稲妻(2002年製作の映画)
3.6
北野武『キッズリターン』以来の胸の震え。
内容には触れずにおきます。
ただ『青の稲妻』が、(拠り所のない不安)を回避しながら、青春映画の本質というべき(拠り所のない不安)の核に私たちを放置してしまう点だけを強調しておきます。
それは五輪招致が北京に決定していよいよ中国の自由経済化に拍車がかかった時、(拠り所)を喪失しつつあった若者たちを見届ける権利が私たちにあるのか、という問いかけに対する(不安)というべきものです