うちむら

青の稲妻のうちむらのレビュー・感想・評価

青の稲妻(2002年製作の映画)
3.9
記録映画のようだった。
2001年の中国地方都市大同での若者2人の話。カラー映画なのに色を感じない灰色の街と人。約20年しか前じゃないのに、戦後の街みたいで、中国都市の格差がわかる。

お金も夢も希望もやる気もない19歳のシャオジイとビンビン。
「30歳まで生きてれば十分」という言葉に共感できるような、息苦しさと焦燥感を感じる作品。

バイクで走る流れに沿って映し出される変化しつつある街、手持ち無沙汰にとにかく煙草、無気力を通り越して心が死んでしまったかのようなビンビンの表情など、生々しい今の大同を観ろ!と言われてるような気がした。
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