無何有郷

青の稲妻の無何有郷のレビュー・感想・評価

青の稲妻(2002年製作の映画)
3.9
蝶を肌に纏い、性に奔放で自由なヒロイン像はイプセン「人形の家」に始まり、そこから文革やら民主化やらを経た中国の啓蒙的言説の産物と言える、しかしただ啓蒙的なのではなくノラが家を「出る」ように、彼女もまた車から外に「出る」のだが、その行為はしつこく反復され失敗し、そのたびに「出る」ことの撹乱がある。
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