ナーオー

スモーキン・エース/暗殺者がいっぱいのナーオーのレビュー・感想・評価

5.0
隠れた傑作!!

タランティーノ映画っぽい作風だけど、しっかりと監督ジョー・カーナハンの作家性が発揮された傑作バイオレンスアクション!!

「特攻野郎Aチーム」は除きますが、カーナハン監督作の「NARC ナーク」や「ザ・グレイ」は彼の作風"鬱っぽさ"、フランク・グリロ主演の最新作の「コンティニュー」も一見アクションたっぷりのポップな娯楽作に見えるけど、よくよく考えるとテーマ自体は「ザ・グレイ」にも通じるダークさありましたが、今作「スモーキン・エース」も一見マッチョさ全開、タランティーノっぽいポップなアクション映画ですが、結末は意外なくらいダークで後味はとても悪い……

そういうダークなところはありますが、「ザ・グレイ」ほど鬱っぽくはないので、カーナハン監督の中では「コンティニュー」の次に見やすい映画だと思います。

なんといっても登場人物な個性たっぷり。
大勢の殺し屋たちが次々と出てきますが、一癖も二癖ある殺し屋たちがとても面白い!特に"カミカゼスタイル"のネオナチ三兄弟"トレモア兄弟"は映画史に残る最高にクレイジーなキャラクターだと思います。

またベン・アフレック、レイ・レオッタ、アンディ・ガルシア、デヴィッド・プローヴァルいった大物キャストはもちろんのこと、今ほど有名になる前のライアン・レイノルズ、クリス・パイン、トミー・フラナガン、ジョエル・エドガートン、マシュー・フォックス、ケヴィン・デュラント、ジェイソン・ベイトマン、タラジ・P・ヘンソンや「バトルシップ」、「ローン・サバイバー」の監督としても知られているピーター・バーグという超豪華キャストが勢揃い。

こういうタイプのバイオレンス映画にここまで豪華なキャストが揃うことはもう滅多いない事だと思うので、それだけでも今となってはスゴい映画!!
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