1954年公開の西部劇映画。主演はゲイリー・クーパーとスーザン・ヘイワード。リタ・モレノ、そしてリチャード・ウィドマークが固める。
本作は一言で言うならば、西部劇版レスキュー映画。護衛や復讐劇が多い西部劇の中では異彩を放っている映画だと思います。映像も夕日のカットや所々カッコいいところがあって、好印象を持ちます。
…だから、けっこう目立ってしまうんですねシナリオの粗が。単刀直入に言えば、最後の処理が雑。色々含みのある形で「おっ?」と思わせる序盤、パーティーの中で徐々に不穏な空気が漂い始める中盤辺りまでは良いんです。しかしその後、登場人物があっという間に退場していく。あまりにも安直な展開で。そこに、非常に雑な印象を受けます。敵役のアパッチ族も割と適当に映すので、まったく印象に残りません。時代とは言え、もうちょっとこう印象的なカットを入れてくれても…。掴みは非常に良かったので、もうちょっと捻ってほしかった。しかし最初の一口は良いんだけども後味や余韻は…というところが、ちょっとバーボンウイスキーを連想させますね。安いバーボンだけど。