TaT

変身のTaTのレビュー・感想・評価

変身(2002年製作の映画)
4.0
原作は有名なカフカの小説。ある日目が覚めたら巨大な虫になっていたというあれ。 
でも、この映画では虫をCGや被り物使わずに表現しています。大の大人が手足をもぞもぞさせ、甲高い声を捻り出してます。最初はそのシュールさに思わず吹き出しました。でも、後々反省。 

そういえば原作はただ虫になってしまった男とその家族との軋轢を描いたものだったと思い出しました。薄気味悪いCG使うとそっちに目がいっちゃって、物語の本質から離れちゃう訳ですもんね。それにまんまの人間のほうがより不条理な世界観が醸し出されてます。 
なるほど!と唸った後は俳優の熱意こもった演技に魅せられ続けました。
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