はつみ

ナージャと竜王(ナーザの大暴れ)のはつみのレビュー・感想・評価

3.4

ナタの元祖。
後に出てくる数々のナタ像を一気に確立したのがよくわかる。
私はろしゃおへいせんきからナタという存在を認知するようになったが、あの特徴的な髪形や足の車輪?とか金のわっかなど、これからパロディというかモチーフにしてるんだなと。

1979年公開ということは日本では「ルパン三世 カリオストロの城」と同時期。
絵の古さは感じつつキャラクター造形も正直受け入れやすいものではないが、動きのぬるやかさ、海の表現、中国らしさ全開の表現の数々が今では非常に貴重だと思う。
 
近年の中国アニメ映画が大変すばらしく(ろしゃおへいせんき、白蛇:縁起、雄獅少年など)、逆に昔の中国アニメ映画はもはや見る術自体が少なく、触れる機会がまったくなかったのですが、カンヌに出品されただけあり、面白い。
中国では名作と名高いのでいつか見てみたいと思っていた。

お話に関しては正直、中国の神話なので突拍子もなかったり、理解できないことが多かったりするが、単純にナタがすごくかわいいくて、勧善懲悪と割り切れば王道。
途中ナタが自らの命をもって償うシーンはまじか!ってなった。まだ7歳の子供なのに…。さすが神といったところ。
しかし、当然生き返ります。生き返るだけじゃなくチートになっちゃうという。

エンタメ的に楽しめるかと言われれば正直疑問だが、日本昔話的なノリで見れば文句のない映画だと思う。

ナタが誕生して、くるくるおどったり舞ったりするのが素直にかわいいなと思った。
はつみ

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